総務省が25日発表した全国消費者物価指数は前年同月比0・8%という高い上昇率となった。政府は依然としてデフレが続いているとの認識を変えていないが、原油価格の上昇がガソリンや食品、日用品の値上がりを通じてジワジワと家計を圧迫している。消費者の生活防衛意識も高まっており、消費の現場に“変調”が広がり始めた。
「節約のために家庭でお酒を飲む人が増えた。今後も物価上昇の影響は避けられない」。居酒屋チェーン「甘太郎」などを展開するコロワイドの担当者は頭を抱える。日本フードサービス協会によると、平成19年の「居酒屋・パブ」の売上高は既存店ベースで前年比3・4%減と大幅な落ち込みを記録しており、「居酒屋不況」(業界関係者)の様相だ。
ファミリーレストランも昨年は2・6%減。デニーズは、家族連れでにぎわうはずの年末年始の客足が鈍く、「“晴れ”の日には外食をしようという需要も落ち込んでいる」と危機感を募らせる。ロイヤルホールディングス傘下のロイヤルホストも
「節約のために家庭でお酒を飲む人が増えた。今後も物価上昇の影響は避けられない」。居酒屋チェーン「甘太郎」などを展開するコロワイドの担当者は頭を抱える。日本フードサービス協会によると、平成19年の「居酒屋・パブ」の売上高は既存店ベースで前年比3・4%減と大幅な落ち込みを記録しており、「居酒屋不況」(業界関係者)の様相だ。
ファミリーレストランも昨年は2・6%減。デニーズは、家族連れでにぎわうはずの年末年始の客足が鈍く、「“晴れ”の日には外食をしようという需要も落ち込んでいる」と危機感を募らせる。ロイヤルホールディングス傘下のロイヤルホストも
昨年12月は客数、売上高とも7%程度のマイナス。「ガソリン高で車の使用を減らしていることが響いており、郊外立地や地方の店ほど落ち込みが大きい」(中堅チェーン)という。
対照的に、ファストフードは売上高が5・6%増と“独り勝ち”。好調な日本マクドナルドや吉野家が牽引(けんいん)役となったためだが、「加工食品や調味料の値上がりで、家庭で食べるよりも、ファストフードの方が安上がりという来店客が増えている」(大手ファストチェーン)との声もある。
大手スーパーやコンビニの店頭では、メーカー商品よりも安いプライベートブランド(PB、自主企画)商品が幅を利かせている。イオンでは昨年11月にしょうゆや食パン、ヨーグルトなどのPB商品で値下げに踏み切った。担当者は「1月中旬までで前年同期比2〜5倍も売れている」と、消費者の生活防衛の高まりを実感している。
ただ、スーパーなどの小売店でも消費者の自動車離れが進んでいる。滋賀県地盤の平和堂では「自転車で来店する客が増えたほか、自動車の来店客は、まとめ買いの傾向が強まっている」(広報担当)という。大型商品が多く、郊外立地の家具店やホームセンターを展開する島忠までもが「自転車で買い求めるお客が増えた」という。
当然、ガソリンスタンド(GS)の経営は深刻だ。相次ぐ値上げで客足が遠のき、むしろ安売り合戦が過熱している。寒冷地も電気やガスに切り替え、史上最高値水準にある灯油の使用量を節約する家庭が増加している。出光興産では、1月の出荷量が、記録的な暖冬となった昨年よりもさらに6%も落ち込んでいる。ガソリンとのダブルパンチで、出光のほか、新日本石油も原油処理量の減産を決めた。
賃金が伸び悩むなか、家計は「今が一番苦しい状態」(斉藤太郎・ニッセイ基礎研究所シニアエコノミスト)に追い込まれている。企業も値上げに踏み切っても、それ以上に売り上げが落ち込み、業績が圧迫される。その結果、賃上げは遠のき、家計はさらに萎縮する。消費の現場は“負の連鎖”の様相も呈してきた。
対照的に、ファストフードは売上高が5・6%増と“独り勝ち”。好調な日本マクドナルドや吉野家が牽引(けんいん)役となったためだが、「加工食品や調味料の値上がりで、家庭で食べるよりも、ファストフードの方が安上がりという来店客が増えている」(大手ファストチェーン)との声もある。
大手スーパーやコンビニの店頭では、メーカー商品よりも安いプライベートブランド(PB、自主企画)商品が幅を利かせている。イオンでは昨年11月にしょうゆや食パン、ヨーグルトなどのPB商品で値下げに踏み切った。担当者は「1月中旬までで前年同期比2〜5倍も売れている」と、消費者の生活防衛の高まりを実感している。
ただ、スーパーなどの小売店でも消費者の自動車離れが進んでいる。滋賀県地盤の平和堂では「自転車で来店する客が増えたほか、自動車の来店客は、まとめ買いの傾向が強まっている」(広報担当)という。大型商品が多く、郊外立地の家具店やホームセンターを展開する島忠までもが「自転車で買い求めるお客が増えた」という。
当然、ガソリンスタンド(GS)の経営は深刻だ。相次ぐ値上げで客足が遠のき、むしろ安売り合戦が過熱している。寒冷地も電気やガスに切り替え、史上最高値水準にある灯油の使用量を節約する家庭が増加している。出光興産では、1月の出荷量が、記録的な暖冬となった昨年よりもさらに6%も落ち込んでいる。ガソリンとのダブルパンチで、出光のほか、新日本石油も原油処理量の減産を決めた。
賃金が伸び悩むなか、家計は「今が一番苦しい状態」(斉藤太郎・ニッセイ基礎研究所シニアエコノミスト)に追い込まれている。企業も値上げに踏み切っても、それ以上に売り上げが落ち込み、業績が圧迫される。その結果、賃上げは遠のき、家計はさらに萎縮する。消費の現場は“負の連鎖”の様相も呈してきた。
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